〈書籍の内容〉
伊藤若冲（1716-1800年）畢生の大作といわれる「動植綵絵」（どうしょく さいえ）。動物、植物……、生きとし生けるものを約十年の歳月をかけて全三十幅に描き切った傑作です。その視覚世界は、江戸時代の絵画とは思えない驚きを見るものに与えてくれます。
芳醇で濃密な色彩の絵は、仏画などに使われる裏彩色によってひときわ鮮やかに表現。さらに海外からもたらされた顔料、プルシアンブルーを日本でいち早く使う、進取の気性に富んだ人柄。
細部にまで細心の注意を払って一幅、一幅に全身全霊を込めて描いた若冲ゆえの絵画世界が、最新の高精細デジタルカメラの接写によって解き明かされました。三十幅の細部に分け入った拡大画像を、最高の印刷技術で再現。誰も知りえなかった若冲の秘密に迫る豪華画集です。

〈おすすめポイント〉
●平成大修理の過程と、修理後に撮影した超高精細拡大写真を多数掲載。肉眼では見ることのできない「動植綵絵」のディテールを初公開。
●表面彩色だけでなく、裏彩色の実態までが明らかに。
●ハイクオリティな印刷技術を駆使して「動植綵絵」オリジナルの迫力と感動を再現。

肉眼では決して見ることのできない、迫真の部分拡大図はまさに衝撃的。若冲の驚くべき視覚世界を本画集でご堪能ください。