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小学館/小学館イマージュ

上村松園「庭の雪」

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額装

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軸装

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きりりとした面影の中にやさしさと気品を秘めた女性。他の追随を許さない秀明できよらかな筆致。美のきわみ、松園芸術の真髄に迫る―――

松園の美人画の素晴らしさについて、日本画家の鏑木清方(1878~1972)は、その著書の中で「とりわけ目と口の描写で、中でも桃の蕾のような唇は貧弱な形容の言葉をどう費やしたところで表現できぬ美しさでした」と述べている。
この「庭の雪」に描かれた清楚で凛とした女性は、髪型が鴛鴦髷(おしどりまげ)ということから町家の若い娘であることがわかる。青い着物・ピンクの肩掛け・絞りの帯はもとより、髪・櫛・簪・眉・睫毛、そして蕾のような唇までも精彩に、かつ、しっとりとした気品あふれる筆致で見事に描き込まれている。
また、画面背景の軽やかな雪が作品に奥行きとしなやかで深い情感を与えてくれる。まさに、京に育まれた松園の美意識が細部に至るまで行きわたった作品といえるだろう。
文化勲章を受章した年に描かれた、この「庭の雪」は松園画伯の画魂が宿る最晩年の傑作といわれる。生誕一三〇年を契機に、精緻な技法でここに再現された。

今回は、原画の趣そのままに特製和紙と高級裂地を生かした高雅な掛軸、松園美人画を格調高く飾る高級感あふれる額装版を用意。

また本作品は、松園の孫で現代花鳥画の第一人者として活躍されている上村淳之(あつし)画伯の厳密な監修のもとに、制作された。制作過程では、原画所蔵館の山種美術館での原画校正を何度も行ない、原画のもつやわらかな色合いと、緻密な描線を極限まで忠実に再現した。
このようにして制作された本作品の一点一点には上村淳之画伯の監修印と山種美術館の検印入り証書が付される(軸装は桐箱の蓋裏に、額装は額の裏に貼付)。さらに、所蔵館の「認定書」も添えられ、これにより本作品が上村家の監修と特別許可をうけて厳密復刻された限定美術品であることを証明している。

是非この機会に稀少価値の高い豪華限定美術品「庭の雪」をお手許でこころゆくまでお楽しみいただきたい。

松園『庭の雪』に寄せて
―――――日本画家 上村 淳之
 松園、幼少の頃は家業葉茶屋の来客を物かげからそっと写すのが遊びであったらしい。
 気丈な母の勧めもあって画道に専心するため、京都府画学校(現京都市立芸術大学の前身)に入学、鈴木松年に出会うが、師の退職と共に退学、松年塾の塾生となる一方、漢学の塾に通い、熱心に学んだという。
 松園が、浮世絵に発する美人画の枠を越え、日本の古典文学や、歴史上の人物を題材とするようになり、イメージ創りの上で確かなコンセプトを持つようになったのはこの故であろうか。
 代表作といわれる『娘深雪』は朝顔日記から、『焔』『花がたみ』『草子洗小町』『砧』『静』等は世阿弥の創りあげた能楽の世界からのものである。
 女性の内面の様々から理想像を追及し続けたと言えるが、『庭の雪』は歴史上或いは文学の主人公ではないが、その世界に在る佳人として描いたものの一つであろう。日常生活の中の一つではあるが、衣装、風俗を江戸の中期に設定したのは、市井の世界でありながら、現実臭を除くため、或いは避けるためではなかったろうか。
 晩年、市井の生活を描くようになるのは、ようやく、母の面影・存在が象徴化された世界に昇華し得たからであろう。
 『庭の雪』は寒さをさけるため手を袖にかくして、いかにも品のいい、“はんなり”とした娘を描いていて美しい。
 “一点のけがれもない女性を描きたい”とは、松園の制作姿勢であった。

(うえむら あつし/日本芸術院会員、(財)松伯美術館館長)


上村松園(うえむらしょうえん・1875~1949年)

明治8年4月23日、京都市四条御幸町に、上村家の次女として生まれた。幼少の頃より絵画を愛し、気丈な母、仲子の勧めもあって、12歳で京都府画学校に入学。わずか15歳にして第3回内国勧業博覧会に「四季美人図」を出品、英国コンノート殿下のお買い上げとなり、天才少女あり、と松園の名は一躍全国に知られることになった。
それ以降は天賦の才を自由に開花させ、代表作の「娘深雪」(大正2年)や「序の舞」(昭和11年)といった美人画の秀作を次々と発表し、昭和21年には第1回日展審査員となり、昭和23年11月、女性として初めて文化勲章を受章した。また、この年、本作品「庭の雪」を制作した。翌年8月27日、享年74歳で永眠。
明治、大正、昭和にわたって美人画に命を捧げた生涯は、まさに天才画家の名にふさわしく、没後70年を経た今もなお、その作品は人々を魅了し続けている。
made in Japan
額装は約縦60×横69cm、約4.2kg。特製和額(面金仕上げ)、金襴マット。タトウ箱入り。
軸装は約縦132×横67.5cm。表装は三段表装風帯付。上・下は宝冠牡丹飛紋。中廻しは疋田詰飛菱紋。風帯・一文字は唐花文様金襴。軸先・箱は新象牙、柾目桐箱(タトウ箱付)。
ともに画寸は約縦41×横50cm(原画の76%大)。復刻技法は高精細オフセット多色刷り。用紙は越前特漉鳥の子弐号紙。監修者落款・所蔵館検印入り証書付き。日本製。

※掲載しております所属や肩書は発刊当時のものになります。