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一休宗純「諸悪莫作 衆善奉行」軸装

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豪放にして自在-名僧、一休の墨筆の妙を完全再現。

【一行書「諸悪莫作 衆善奉行」】
 この作品は、半切大の雅箋紙に竹筆で、思う存分豪放に筆を揮った。「佛に逢うては佛を殺し、祖に逢うては祖を殺す」(『臨済録』)といった、相手の有(も)てるものを根こそぎ奪い尽くす一休禅の徹底した奪(だつ)の世界が、見事に表現された一点と言えよう。
 ためか勢い余って、思わず「善」の字を落とした。が、すぐにそれに気付いて入れたものか、この書が墨気温潤、スッキリとして実によい。
 総じて、その書は一様ではないが、仮にも一休墨跡なら、そこには無我のはたらきからくる、真に生きた線と斬新で自由な造詣、主にその教養が成す品格、あるいは大慈悲心に発する墨気の温潤味等、その場その折の一休の不生不滅のいのちの舞踏が観られなければならないと思うのである。その点この作は「善」の字が、このように書き加えられたことによって、却って温かく肌理(きめ)の細かい一休の裏面までも窺えるものとなった。
 (前・二松学舎大学教授 寺山 旦中/本品解説書より抜粋)


【書】
諸悪莫作衆善奉行(しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう)
→諸(もろもろ)の悪は作(な)す莫(な)かれ 衆(もろもろ)の善は奉行(ぶぎょう)せよ

 これは、過去の七仏が共通して残した教えで、仏教の根幹を簡明に説いた最も重要なものの一つ「七仏通戒偈」(しちぶつつうかいげ)の起・承の二句をさす言葉。

諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意(じじょうごい) 是諸佛教(ぜしょぶっきょう)

「すべての悪をなさず、善いことを行え、自己の心を清めることが諸仏の教えである」というその意味は、同時に、誰もがわかりきった、あたりまえの、単純なことだけれども、実際に行うのは大変難しいのだ、ということを示している。


【厳密な色校正により墨の濃淡を再現】
制作にあたっては、所蔵館での度重なる色合わせと厳しいチェックを経て、原本のもつ微妙な色調や古色(時代を経た紙の色合い)の雰囲気までも忠実に再現した。


【細川忠興(三斎)による箱書「一休 長文字」】
原本の箱書は、細川ガラシャの夫としても名高い近世の武将、細川忠興(一五六三-一六四六)の直筆といわれている。文武ともに優れた忠興は三斎と号して茶の道を極め「利休七哲」にも数えられた。本品の箱書は、この由緒ある書「一休 長文字」をシルクスクリーンで忠実に再現。細川家伝来の風格とともに至上の名品をお楽しみいただきたい。


【永青文庫(えいせいぶんこ)の印章入り証紙】
掛軸の桐箱の一つ一つに、所蔵館である財団法人・永青文庫の印章を押した証紙を貼付してお届け。これにより、所蔵館の特別許可を受けて厳密復刻された、他にはない貴重な美術品であることを証明する。


【和室の床の間はもちろん広間や仏間に。一休の書がお部屋を格調高く演出】
本掛軸は、原本の表装をもとに、その格調高い趣きを損なうことなく、精緻なオリジナル表装で制作された、他では入手できない特装版。
また、和室、床の間はもちろん、居間、応接間、仏間など、あらゆるお部屋に調和するように軸装の隅々にいたるまで、一流の表具師が一幅一幅手作りで丹念に仕立て上げた。
日本の伝統文化であり、格式を重んじるお茶席の掛物としても、また四季折々の催事にも気品のある一休宗純の禅の味わいが引き立ち、お客様への心遣いにも最適。
ご家庭のインテリアとしてだけでなく、年月とともに価値の高まる美術品としても、将来にわたってお楽しみいただきたい。


【人間禅を追い求めた一休宗純(いっきゅう そうじゅん)】
 一休という名は、煩悩と悟りの間で、一休みという意味をもつといわれる。
 応永元年(一三九四)、後小松天皇を父として生まれたとされ、幼少から禅寺に入り、清貧のうちに厳しい修行を行って悟りを開いた。とんち話で知られる「一休さん」は、ちょうどこの頃の逸話の一端をあらわすものである。
 荘年以後の一休は、戒律を破り、形式を否定した数々の奇行が知られ、それは堕落した当時の世相への一休なりの警鐘であり、禅の本来の心を追い求めたことかもしれない。
 文明6年(一四七四)には、京都大徳寺四七世となり、応仁の乱によって焼失した大徳寺の復興をはたす。
 彼の周辺には多くの文化人が集まってきたといわれているが、特に茶道の開祖・村田珠光に教えを授け、わび茶の精神に多大なる影響を与えたことは有名。
 文明13年(一四八一)盲目の女性、森従者にみとられつつ、88歳で亡くなった。
 しかし、その生涯は謎につつまれている。


【茶禅一味-禅の奥義と茶の心を写す一休の墨跡】
 一休の魅力の一つに、その交際範囲が禅門だけにとどまらず、様々な分野の人との交流で得た人脈がある。優れた才と徳を持つ一休のもとには民衆はもちろん、多くの文化人が集まった。
 その一人に、のちに、“わび茶の祖”といわれる村田珠光(一四二三~一五〇二)がいる。珠光は一休に出会い、すっかり心服して師と仰ぎ、座禅に打ち込む。そして、仏の教えは経典や僧侶の言葉の中だけにあるのではなく、茶の湯(日常)の中にこそ見出すことができるという茶禅一味の真理を得たといわれている。
 後代、その教えを受け継いだのが“茶道の大成者”千利休である。こうしたことから一休の書は仏事の席ではもちろんのこと、茶席でも大変珍重されてきた。


【永青文庫(えいせいぶんこ)と一休の書「諸悪莫作 衆善奉行」】
 菱田春草の「黒き猫」など近代絵画のコレクションと、利休尻ふくらやゆがみの茶杓など御茶道具の優品。永青文庫所蔵品のなかでも群を抜くこれらの作品は、近代以後の侯爵細川家と、それまでの大名細川家の歴史をそれぞれ示しています。
 細川家は南北朝以来の、武門の家です。一族はいくつもの家に分かれたが、現在の細川家は、そのうちの和泉上守護家の養子となった藤孝(幽斎)を初代としています。
 財団法人永青文庫は、昭和二十五(一九五〇)年に細川護立によって、細川家所蔵の文化財の散逸を防ぎ、その管理保存、研究をするために設立されました。その名の「永」は、和泉上守護家の始祖・細川頼有が帰依し、以後八代の菩提寺となった京都・建仁寺の塔頭永源庵から、「青」は、藤孝の居城、京都の青龍寺城からとって護立が名付けたものです。「永」、「青」、そして名付けた護立、永青文庫の名には、中世、近世、そして近代と、それぞれの時代の細川家の歴史がこめられているといえそうです。
 一休の軸、「諸悪莫作衆善奉行」は藤孝の嫡子・忠興のときに細川家に入りました。忠興は三斎と称した茶人で、利休の高弟の一人です。三斎は茶事の折にか、利休に披露したのでしょう。「衆善奉行」の「善」の一字が落ちて、脇に付いているのが数奇に入っていると利休が褒めた話が伝わっています。一気呵成に走る筆と、脇の字の落ち着きと、私もとても見事だと思う。
(熊本細川家 第十八代当主/財団法人 永青文庫理事長 細川護熙)
made in Japan
幅39×長さ183cm。本紙は幅31×長さ121cm(原寸の約97%大)。風帯付三段表装(茶掛仕立て)。上下は納戸色無地。中廻しは濃茶色小菱地二重蔓牡丹唐草。一文字・風帯は納戸色唐花金襴。軸先は新牙。箱は柾目桐箱タトウ付き。用紙は阿波和紙。技法はデジタル・プリンティング・アート(超微粒子転写方式)。B6変形版・本文6ページの解説書付き。原本所蔵は財団法人永青文庫。日本製。

※掲載しております所属や肩書きは発刊当時のものとなります。