BAR CINEMA~この映画に乾杯!(第7回)『007(ダイ・アナザー・デイ/ゴールドフィンガー)』 ――夏の定番、クラシカルなミントカクテル
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2014/7/31

第7回:007(ダイ・アナザー・デイ/ゴールドフィンガー)
――夏の定番、クラシカルなミントカクテル
BAR CINEMAへようこそ。
このバーでは、皆さまの記憶に残る映画の名シーンを彩った素敵なお酒を、映画の時代背景、お酒の由緒・成り立ちと合わせてご紹介し、ご賞味いただきます。
キューバで生まれたカクテル「モヒート」。
普通はマドラーを入れてサーブするが、当店ではストローを使用。
Mojito, you should try.
Too strong for you?
本コラム第7回は、再び『007』に登場を願い、夏本番を迎えたこの時期にふさわしい、爽やかなミントのカクテルをご紹介します。
1杯目は『007』の記念すべき20作目「ダイ・アナザー・デイ」(2002年公開)から、今やバーにおける夏の風物詩となったカクテル「モヒート」です。
ダイヤモンドと交換に武器の密輸を行っている北朝鮮のムーン大佐(ウィル・ユン・リー)を暗殺すべく、朝鮮半島に潜入したジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)。しかし、任務遂行後の脱出に失敗し、敵に捕まってしまう。14か月もの監禁と拷問の末、逮捕されていたムーン大佐の側近ザオ(リック・ユーン)との捕虜交換でようやく自由の身となったボンドだが、拷問に堪えきれず情報をもらしたと疑われて「 OO(ダブルオー)」ナンバーを剥奪、幽閉される。
ボンドはその疑いを晴らすために施設から脱出し、事件の鍵を握る男ザオを追って、キューバの首都ハバナへと向かう。
ハバナの海辺のレストランバーで「モヒート」を注文するボンド。その視線の先に、ビキニ姿の美女(ハル・ベリー)が波間から現れる! もちろん、ボンドはすかさず声をかけます。それが上の英語の台詞です。
「モヒート。味見だ。(君には)強すぎる?」
こんなセリフ、一度は言ってみたいですが、私の場合、自分が先に酔っ払ってしまうのがいつものパターンで……説得力がありませんね。
さて、モヒートです。
近年、日本でも多くの人に認識されてきたモヒート(mojito)。その歴史は古く、キューバでは1500年代後半からこれに似たカクテルは作られていたようです。そして、1800年代にラムを製造するバカルディ社によって「モヒート」として有名になったとされています。
かつては「モジート」と呼ぶ人が多かったのですが、これは英語読みです。キューバはスペイン語圏ですので、「J」の発音はハヒフヘホ。ゆえに「モヒート」と呼ぶのが望ましいですね。映画の中でも、英国人のボンドが「モヒート」と注文していました。
ちなみにジェームズ・ボンドのJamesは、スペイン語読みでは「ハメス」となります。この前のサッカーワールドカップで旋風を巻き起こしたコロンビアのエース、ハメス・ロドリゲスと同じです。
このバーでは、皆さまの記憶に残る映画の名シーンを彩った素敵なお酒を、映画の時代背景、お酒の由緒・成り立ちと合わせてご紹介し、ご賞味いただきます。
キューバで生まれたカクテル「モヒート」。
普通はマドラーを入れてサーブするが、当店ではストローを使用。
Mojito, you should try.
Too strong for you?
本コラム第7回は、再び『007』に登場を願い、夏本番を迎えたこの時期にふさわしい、爽やかなミントのカクテルをご紹介します。
1杯目は『007』の記念すべき20作目「ダイ・アナザー・デイ」(2002年公開)から、今やバーにおける夏の風物詩となったカクテル「モヒート」です。
ダイヤモンドと交換に武器の密輸を行っている北朝鮮のムーン大佐(ウィル・ユン・リー)を暗殺すべく、朝鮮半島に潜入したジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)。しかし、任務遂行後の脱出に失敗し、敵に捕まってしまう。14か月もの監禁と拷問の末、逮捕されていたムーン大佐の側近ザオ(リック・ユーン)との捕虜交換でようやく自由の身となったボンドだが、拷問に堪えきれず情報をもらしたと疑われて「 OO(ダブルオー)」ナンバーを剥奪、幽閉される。
ボンドはその疑いを晴らすために施設から脱出し、事件の鍵を握る男ザオを追って、キューバの首都ハバナへと向かう。
ハバナの海辺のレストランバーで「モヒート」を注文するボンド。その視線の先に、ビキニ姿の美女(ハル・ベリー)が波間から現れる! もちろん、ボンドはすかさず声をかけます。それが上の英語の台詞です。
「モヒート。味見だ。(君には)強すぎる?」
こんなセリフ、一度は言ってみたいですが、私の場合、自分が先に酔っ払ってしまうのがいつものパターンで……説得力がありませんね。
さて、モヒートです。
近年、日本でも多くの人に認識されてきたモヒート(mojito)。その歴史は古く、キューバでは1500年代後半からこれに似たカクテルは作られていたようです。そして、1800年代にラムを製造するバカルディ社によって「モヒート」として有名になったとされています。
かつては「モジート」と呼ぶ人が多かったのですが、これは英語読みです。キューバはスペイン語圏ですので、「J」の発音はハヒフヘホ。ゆえに「モヒート」と呼ぶのが望ましいですね。映画の中でも、英国人のボンドが「モヒート」と注文していました。
ちなみにジェームズ・ボンドのJamesは、スペイン語読みでは「ハメス」となります。この前のサッカーワールドカップで旋風を巻き起こしたコロンビアのエース、ハメス・ロドリゲスと同じです。
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当店でのモヒートのレシピは以下の通り。
1 グラスにふんわりと6分目くらいミントを入れる。
2 ラムを45ml、ライムジュースを15ml、シロップをティースプーン2杯入れる(写真は和三盆)。
3 バースプーンでミントを軽く潰しながら、さくさく混ぜる。
4 クラッシュドアイスを入れて、さらに混ぜる。
5 好みにあわせて適量、ソーダを加える。
6 ミントの葉を上にのせる。 -
毎年5月に行われるアメリカの競馬の祭典・ケンタッキーダービーのオフィシャルドリンクとして知られるミントジュレップ。当店でのレシピは以下の通り。
1 グラスに水を20ml入れ、そこにふんわりと6分目くらいミントを入れる。
2 バーボンを45ml、シロップをティースプーン1杯入れる。
3 バースプーンでミントを軽く潰しながら、さくさく混ぜる。
4 クラッシュドアイスを入れて、グラスに霜がつくまで丹念に混ぜる。
5 ミントの葉を上にのせ、パウダーシュガーをふり、マラスキーノチェリーを添える。